■マルベリー天文台から

■火星が接近中!
いま、火星が地球に接近中です。2005 年 10 月 30 日が最接近の日になります。火星は約 2 年 2 ヶ月ごとに地球に近づく、最も近い惑星です。前回の接近は、大接近となりマスコミ等いろいろと話題になりましたが、今回の接近も前回ほどではありませんが、かなり楽しめそうです。

火星といえば火星人が有名ですが、もちろん火星人はいません。火星には暗緑色の模様がありますが、その模様を観測者が運河 (キャナル) とよんだことがそもそもの発端で、運河があるならばそれを造った火星人がいるはずだ、とゆうことになったらしいのです。

しかし、現在の研究では、過去に火星には生物が存在した可能性が高いことがわかってきました。夢のいっぱいつまった惑星といえますね。




■天文学的数字
すごく大きな数を天文学的数字といいますが、いったいどのくらい大きいのでしょうか。天文学で使う距離の単位に光年があります。聞いたことのある人もいることと思います。

では、1 光年は何 km になるのでしょうか。光が 1 年で進む距離ですので、答えは、

300,000 × 60 × 60 × 365 = 394,200,000,000 km

となります。ちょっと目がくらみそうですね。

天文学では、いろいろな距離を扱いますので単位もいろいろなものが使われています。キロメートル、天文単位、光年、パーセクなどです。天文単位は一般にはなじみがありませんが、太陽系の中の距離をあらわすのによく使われます。

1 天文単位は地球から太陽までの平均距離で約 1 億 5 千万キロメートルになります。宇宙のはてまで、約 200 億光年といわれています。この距離以上のものは存在しませんのでこのくらいの単位があれば不自由しないことになります。

では、重さについてはどうでしょうか。重さの単位は、天文でもグラムしかありません。理由は私も知りませんが、いい基準がなかったのではと思います。ただ、単位があったとしても大変な数字になったと思いますが・・・。

たとえば、太陽の重さは、2 × 10 の 33 乗グラムですので数字にすると

2,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 g

となります。ひとつの銀河が 5000 億 〜 1 兆個の星の集まりとすると・・・宇宙全体の重さは、ちょっと気が遠くなりそうです。実際には、ダークマターとよばれる星間物質が宇宙の重さのかなりの部分をしめているのですが、その量がわからないため、宇宙全体の重さはわかっ
ていません。

ところで、星の数ほど、とよく言いますが、実際に目で見える星はどのくらいあるのでしょうか?

天の川がよく見えるような星空でも、3 千個くらいなのです。ふつうの星空ではせいぜい 500 個程度です。意外と少ないですね。




■デジカメで天体写真
最近はデジカメが普及してきてデジカメを持っている人が増えてきました。銀塩カメラ (フィルム) で星の写真を撮るには簡単にとはいかなかったのですが、デジカメでは簡単に撮れるのでしょうか?

答えから言えば、銀塩よりはやさしいのですがやはりそれなりのカメラが必要なようです。星の写真を撮るには露出時間ができるだけ長いほうがいいので、やはり一眼レフタイプのカメラがほしいところです。

もし、望遠鏡を持っているのであれば、惑星の写真は普通のデジカメでも結構キレイに写ります。望遠鏡の覗くところにカメラを当ててシャッターを押すだけです。デジカメなら失敗しても何度でも撮り直しができます。ぜひチャレンジしてみてください。




■火星の大接近
今年は火星の大接近が大きな話題になりましたが、みなさんご覧になりましたか?

全国的に天気がすっきりしなかったのが残念でしたが、東南の空に明るく輝く赤い星は印象的でした。マルベリー天文台でも観測できた日が少なかったのですが、今年は火星に大きな砂嵐も発生しなかったため、模様がきれいに観測できました。

最接近のときには、極冠 (南極・北極の白い氷) もかなり小さくなっていましたが、なんとか見ることができました。今、流行りのデジカメで撮影しましたので写真を公開します。もうしばらくは、赤い惑星が楽しめそうです。




■夏の星空
今年の夏の見所は、なんといっても火星でしょう。火星は惑星の中で、最も地球に近づく惑星です。約 2 年 2 ヶ月ごとに地球に接近しますが、今年は大接近の年で、8 月 27 日には 5,576 万 km にまで大接近します。

とくに今回の大接近時には、火星の視直径が 25 秒を越えます。これほどの大接近は 1 世紀に 1、2 度の珍しいものです。見かけの大きさが、土星と同じくらいにまでなりますので、うまくいけば火星の表面の模様までキレイに見えるかもしれません。

また、8 月 12 日は、ペルセウス座流星群がみられます。願い事をかなえるチャンスです。

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■変光星
星の中には明るさの変化する星があります。名前のとおり変光星と呼ばれる星がそうです。変光星が発見されたのは、1596 年のことでドイツの牧師ファブリシウスが、くじら座のミラを見つけたのが最初です。ただ、昔の人は、これらの変光星をなにか不思議な星と感じていたようで、有名な変光星では、くじら座のミラ (不思議の意味)、ペルセウス座のアルゴル (悪魔の星) といった名前をつけています。

変光星には、食変光星、ケフェウス型、半規則型、ミラ型といったタイプの変光星があります。肉眼で簡単に観測できるペルセウス座のアルゴルは食変光星で、周期が 2 日 21 時間で 2.2 等 〜 3.5 等の間で変化します。

くじら座のミラは、ミラ型の長周期変光星で周期が 332 日明るさは、約 2 等 〜 10 等の間で変化します。肉眼で見やすいのは極大 (一番明るい時) 近くの二ヶ月位です。今年はミラの極大が八月初めで、ペルセウス座も見やすい今の時期は観測の絶好のチャンスです。




■星座豆知識・その 1
星座には名前が 1 つ文字の星座が 3 星座あります。(や・ほ・ろ) の 3 つです。「や座」は弓矢の矢、「ほ座」は船の帆、「ろ座」は香炉の炉の形になっています。




■星座豆知識・その 2
黄道 12 星座は、太陽の通り道 (黄道) にある星座です。星占いでは、その人が生まれた時に、太陽がある星座がその人の星座になります。基本的には誕生日には自分の星座は夜には見えないことになります。




■星座豆知識・その 3
有名でない星座は、目立たない星座が多いのですが、おとめ座の西側に小さな不等辺四角形が、目に付きませんか?これは神話では金色に光る“からす座”です。あまり明るい星でもないのに目立つ星座のひとつです。




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